2013年11月26日

AIアプローチ研修後の嬉しい効果

posted by JIEL STAFF at 21:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | 鈴木 由子
私の病院では、2回にわたり管理者全員にAIアプローチの研修を行いました。
2012年の3月から数回の話し合いを経て、今年10月、11月の2回同じ内容の研修を津村先生にお願いしました。
当初、教育委員会の人たちを中心にAIアプローチを行ったときは、ハイポイントインタビューで、自分が最高だと考える看護の場面を思い出すこともままならず、なかなか思うように成果が見らないと感じました。
しかし、今回の研修では、それぞれの人が楽しそうに研修に参加して、自分に病院の未来を語ることができました。ビジョンを描いている時の明るい表情を見出したことが何よりうれしかったです。
今回の研修が、始まりで看護が充実することや看護師がいきいきと働ける環境を築いていけるようにしていきたいと思います。
 

2013年11月20日

日本の四季

posted by JIEL STAFF at 21:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | 杉山 郁子
日本の特徴の1つに四季があると、小学校の時に習った気がする。
もしかしたら学校で学習したのではなく、その頃に自覚したのかもしれない。
日本は四季があることで自然を豊かに感じられていいなぁと、その頃から思っていた。

ところが…

近年はこの四季の、一番過ごしやすい季節である春と秋が本当に短くなった。
3月はいつまでも寒かったのに4月は早くから暑くなる。
10月はいつまでも暑く、11月は急に寒くなる。
長袖のブラウス1枚で気持ちよく過ごせる時期がない。
いつまでも寒かったのに急に暖かくなっていくら花が綺麗に咲いても、急な冷え込みで葉が一斉に色づき紅葉が綺麗でも、外でのんびり過ごしてそれを感じる心地良い日が少ない。
20年くらい前は気持ちの良い日がもっとあって、子どもを公園で遊ばせていても気にならない時間が過ごせたように思う。

日本はどうなったんだー!!
雨の降り方だってスコールのようだったり、台風も多い。
竜巻だって起きる。

“地球で何が起きているか”なんて難しいことは言わないが、案外忙しい私が、布団の入れ替えに慌てるようなことのないように、春と秋に頑張ってもらいたい。
来年の春は心地良い日差しの下で、ゆっくり花見ができるように、神様よろしくお願いします。

2013年11月08日

地域の力

posted by JIEL STAFF at 23:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | 水野 節子
KIMG0653.JPG福井県小浜市阿納に、鯛を釣って、さばいて、食べることができる「ブルーパーク阿納」という体験施設があります。
http://bluepark-ano.com/
ここは何と阿納地区の民宿を経営するみなさんが、「体験の機会を提供することで、多くの子どもたちを受け入れたい」と一念発起して開設し、現在も協同で運営する施設です。今でこそ、魚をさばく調理室や魚を焼いて食べるバーベキュースペースには屋根がありますが、開設当初は建築用の足場を組んで支柱にし、ブルーシートをかけて屋根にしていたというから驚きです。本当に手づくりの施設です。

そんな「ブルーパーク阿納」を知ったのは、10月31日、11月1日と若狭観光連盟主催の研修で福井県へ行き、31日の夜はその「ブルーパーク阿納」を運営する阿納地区の民宿、「グルメ民宿はまもと」さんに泊まったからです。女将である浜本さんは研修にも参加されていて、1日の早朝、私を「ブルーパーク阿納」へ案内してくださいました。

日本海の大海原を見晴らせるリアス式海岸の湾内にある「ブルーパーク阿納」は、海の釣り堀というだけあって広々としていて穏やかな印象です。釣りが初めての子どもたちも、きっと挑戦したくなりそうな開放感があります。そんな釣り堀を目前にした岸壁には、屋根付のバーベキュースペースがあり、その奥には魚をさばく調理室があります。いずれも小学校や中学校の生徒の受け入れを念頭においてつくられた施設だけあって、最大154名収容という広さです。

なかでも感心したのは、調理室にまつわる多くの工夫でした。例えば、調理室の水道は調理位置ごとに蛇口があるわけではなく、一列ずつ水道パイプを通して調理位置に穴をあけ、その列の蛇口を開ければ、どこも均一な水量で魚を洗えるようになっています。これは、ブルーパークが行政や企業によってつくられた施設ではなく、民宿のみなさんが手づくりでつくった施設なので、蛇口のような高価なものをたくさん買う資金がなく、苦肉の策で考えた方法だったそうです。ところが、実際に列ごとに通した水道パイプに穴を開けて、魚さばき体験を始めてみると、生の魚に触れたことのない子の中には放っておくといつまでも魚を洗い続けている子もいて、列ごとに一律に水を加減できるほうが返って都合がいいこともありました。

そして、圧巻は魚のさばき方の指導とさばき体験のサポートです。魚のさばき方は紙芝居形式で教えるとともに、発泡スチロールでつくった大きなプラカードくらいの大きさの包丁を使って、包丁の動かし方や刃の向きを説明します。それに加えて、調理室には箇条書きにした手順が列ごとに見える場所に貼ってあり、何と生徒受け入れの際には民宿の方々が総出で列ごとに付いて、鯛の半身は刺身に、残りの半身は焼魚用に全員がおろせるようにサポートしているといいます。その際のスタッフ配置表を見せていただいたところ、苗字の表記は一切なく、全員「みどり」「新一」等と名前で表記されていました。「家族全員が手伝うから、苗字で呼んでたら誰かわからないんです」と浜本さん。まさに家族総出です。

「ブルーパーク阿納」は成り立ちも、運営する日常も、常に関係者が知恵と力をふり絞って一歩ずつ歩みを進めています。その存在自体が、民宿のみなさんの絆の証であり、それを続けることでお互いの関係がどんどん深まり、地域の力が強くなっているのだと思いました。そうした地域の力こそ、これからの時代を生き抜くには何よりも大きい財産ではないでしょうか。

2013年11月04日

和菓子づくり

posted by JIEL STAFF at 18:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 林 芳孝
 和菓子づくりをしました。
 お茶席には必ず菓子がつきものです。茶道の世界を知らない私にとっては、なぜお茶に菓子が必要なのかはわからないのですが、抹茶を嗜むときに少し甘いものを口に入れると、またお茶の味が引き立つということがあるのではないか、と思います。
もともと“道”がつくものには関心があったのですが、なかなか本腰でその世界に入っていけないでいます。“茶の湯”と“茶道”は別物と思っていて、“道”がつくことでその世界はただお茶を嗜むことだけが目指すところではない、と勝手に決めつけています。そして、お茶をいただく前に口に入る菓子もなんらかの意味がある、と思っています。
 和菓子づくりは和菓子教室のなかで行われたので、まず教わったのは菓子の歴史からでした。菓子の“か”は“?(くさかんむり)”に“果”と書くように、初めは山野に自生するやまももや柿や桃、梅などの果物を食するのが起源だったそうです。その後、唐の国からもち米や大豆や小豆などを使った唐菓子(からくだもの)が入ってきて、日本で独自の発展をしてきた、ということのようです。
 今回つくった和菓子は、主菓子の“錦秋”、“栗きんとん”、干菓子の“吹き寄せ”です。なんとも季節にあった名前であり、季節に合わせた色を添えた和菓子です。日本人が自然のなかで生活し、四季折々を生活に織り込み、その時その時を楽しむその時間と空間をとても大切にしてきていることを感じます。
 お茶を嗜む前に菓子をいただくのは、あの抹茶のほろ苦さを際立たせるばかりでないだろうと思います。私たちが今いるこの季節を目で感じ、舌で味わい、自分自身の今に問いかける、そして抹茶を啜ることで自分の今を飲みこむことにあるのではないかな、と思いました。
 和菓子づくりを終え、教室を出ると、台風は去り、秋がやってきていました。秋といっしょに歩いて帰途につきました。