2014年04月29日

最近のコミュニケーションで気になること

posted by JIEL STAFF at 11:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | 鈴木 由子
最近、研修をして気になることがありました。
それは、こちらの説明したことが相手に伝わないことが多くなっていることです。コミュニケーションの基本は、双方通行なのでもちろん確認をすることが大切なのは百も承知なのです。でも、最近伝わらない感じの比率が年々多くなっていると感じるのです。
先日も研修を行ってきましたが、人の話を聞いていないことから始まり、実習の指示をする前から勝手に行動してしまうなどがありました。
その中で特に気になったのが、コミュニケーションを大切にしていないと感じることがいたるところでありました。
私は、中学生にも研修を行っていますが、人の話を聞く、友達の話を聞くということがあまりで
きないと感じることがありました。それ以外にも自分の伝えたいこと言った後に相手にどう影響を与えるかを考えたり、感じたりすることができない子供が多くなったと感じていました。
それは年齢とか成長過程の中で未熟なところがあるからだと思っていましたが、先日の研修では、大人に中学生の時の研修で感じたことと同じようなことを感じました。
これは、年齢ではなくて時代の流れなのかと感じずにはいられませんでした。
現代は、コミュニケーションを取る時に、相手の都合が考えず、好きな時に自分の思いを伝えるメールのような一方通行でのコミュニケーションが多いからなのでしょうか。
わたしもメールを使いますし、便利なこともたくさんあり、一方通行のコミ
ュニケーションがすべて悪いということはないのですが、双方通行のコミュニケーションをもっと重視したいと感じる今日この頃です。(そうはいってもこのブログも一方的なのですが・・・)
 
 
 

2014年04月27日

新しい2015年を迎えるために

posted by JIEL STAFF at 22:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | Boss
JIEL代表のブログに書かせていただきましたが、2015年度からJIEL新しい活動に進みたいと考えています。

一つは、ラボラトリー方式の体験学習のコアプログラムである「Tグループ」を、JIEL主催で実施していこうと考えています。本当に、ラボラトリー方式の体験学習の実習を用いた教育は、実施の容易さも手伝い多くの方に活用していただいていますが、Tグループとなると、なかなか実施は難しく、非構成のグループ体験を実施できているきかんはそれほどありません。特に、Tグループは。ベーシックエンカウンターグループは、臨床心理家を中心に実施されていますが。

さて、2015年度から、JIELの研究員の力を結集して実施する予定ですので、多くの方のご賛同とご支援ご鞭撻をお願いしたいと思います。

それと、ただTグループを実施するだけでは、絶滅危惧種の寿命を少し伸ばすだけです。次の世代を育てることが大切になります。そこで、JIELでは、JIELヤングフェローズ制度を設けて、若手の育成を行って行きたいと考えています。こちらは、20代、30代のTグループ参加体験のある方を中心に集まっていただき、ラボラトリー方式の体験学習の集中トレーニングを考えています。どこまで、どのようなことができるのか、未知数ですが、とにかく、こちらは、2014年度からスタートします。

以上、2つの取り組みにJIELは挑戦して行きたいと考えていますので、読者のみなさん、よろしくお願いします。

2014年04月19日

感情表現と文化

posted by JIEL STAFF at 20:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | 杉山 郁子
韓国の珍島沖で大型フェリーが沈没して、多くの方が亡くなったり行方不明になったりしている。
事故が起きたことも大変不幸なことだが、乗組員がいち早く逃げ出していたことに憤りを覚え、また事故時に船長業務をしていたのが、23歳の経験の少ない三等航海士であったことにも本当に驚いてしまった。今は少しでも多くの方が救助されるのを祈るばかりだ。

この報道を見ていて韓国の方の感情表現が、とても大きいことに気づく。同じアジア人であっても日本人の感情表現とは大きく違う。もちろん韓国人、日本人と括って考えるのもどうかとは思うが、よく目にする様子ということで、ここから書くことを許していただきたい。

韓国の文化には詳しくないので、なぜ感情表現が大きいのかは分からない。でも、日本人の感情表現が控えめなのは、日本の文化によるところが大きいように思う。日本では「人前で泣いてはいけない」「顔で笑って心で泣いて」など、感情表現を控えることを伝える言い方は多い。武道の中にはガッツポーズをしてはいけないというルールがあるものもある。こういう風習が子どもの頃からの経験の中で、感情はあからさまに出してはいけないという考えを育てていくのだと思う。感情をグッと抑えている姿を美しいと思うことさえある。

感情表現には「恥」が大きく影響しているように思う。日本人にはあからさまにすることに対して「恥ずかしいことだ」と思いが強いように思う。感情のみでなく何に対してもである。「控えめ」が大好きなのだ。全て見せてはいけない。全て見せなくても相手が察してくれる。これが日本人の考え方の基本にあるように思う。今では欧米で、こういった日本人特有の文化を賞賛されることも多いと聞く。ちょっと嬉しい。

私自身は控えめなタイプではないので、日本古来の美しい日本人ではないかもしれない。それでも韓国の方たちを見て自分とは違うと感じるのは、やはり日本人の端くれにいるのであろう。日本人として日本文化を大事にしながら、素直な感情表現ができる人でありたいと思っている。

大切な人を思う気持ちは万国共通だろう。今回の事故においても、1人でも多くの方が救出され、被災者や関係者が大きな喜びの表現が見られることを心から願っている。

2014年04月12日

移り変わる景色のなかで

posted by JIEL STAFF at 19:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 水野 節子
4月から某私立大学の助教になりました。
20代の頃からライターとして活動し、30代は広告制作に没頭して、40歳を過ぎてから社会人大学院生として、若い頃に親しんだ「ラボラトリー方式の体験学習」の実践と研究に再び取り組むようになった私にとっては、新しい世界です。

一昨日、歓迎会があり、そこで年代や職位・職種の壁を感じさせない温かく、面白く、どこまでもにぎやかな宴を体験しました。とても楽しくオープンな雰囲気で、先生がたや職員さんたちの気さくで温かい人間性に安心感が湧くとともに、何人かの先生のお話を伺って、新しい世界への関心が大いにふくらみました。

そして、昨日は卒業した大学院の教育ファシリテーション専攻の新入生歓迎パーティーでした。こちらは一期生から各期の修了生が一堂に集まり、買ってきた食材を合同研究室に広げて行った立食パーティーでした。その手づくり感覚が教育ファシリらしく(M2のみなさん、準備ありがとう!)、何とパーティー前には修了生による「教育ファシリテーション専攻の未来を考える」ダイアログもあり、修了生の教育ファシリへの思いの強さを感じました。

人生の景色は時とともに移り変わっていきます。
その景色の一つひとつに感謝し根を下ろして、そこにいる自分としてできること、やりたいことをやっていきたいと思います。

2014年04月05日

さくらさくさくらちるさくら

posted by JIEL STAFF at 11:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | 林 芳孝

 おそらく英語だとすべて”fall”になるのではないか、と思います。でも、日本語は違います。

さくらは「散る」。つばきは「落ちる」。うめは「こぼれる」。ぼたんは「くずれる」。きくは「舞う」。

移り変わる四季に繊細に反応して、そこに起こっていることをありのままに表現しています。しかし、花が開くときはすべて「咲く」なのに、花のいのちが絶えるときにはそれぞれの表現が異なっています。私たちの心象は、はかないものにあわれを思い、見たものに対する思いにいのちを宿そうとしているように感じます。花そのものは時季を終え、またのいのちは翌年にしか出会いませんが、そのいのちは果てることなく、根や、茎や、葉がようようとつないでいきます。その全体がひとつのいのちとして脈々と生を育んでいきます。

庭のチューリップの花が咲き始めました。チューリップの場合は、「ひらく」がいいかな、「脱ぐ」がいいかな。3年目のチューリップです。

2014年04月02日

ラボラトリー体験学習とベーシックエンカウンターグループと比較検討を始めました!!

posted by JIEL STAFF at 21:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | Boss
表題に書きましたように、「ラボラトリー方式の体験学習」と「ベーシックエンカウンターグループ」との比較検討をしながら、『ラボラトリー方式の体験学習」を再考する内容をブログに書き始めました。

よろしければ、ご覧ください。下記のURLです。

http://jiel.sblo.jp/?1396272287

以上。

体験学習ファシリテーター・セミナー

posted by JIEL STAFF at 10:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | 林 芳孝

 321日から23日までの3日間、体験学習ファシリテーター・セミナーを開催しました。

 この時期ならではの人事異動であいにく参加できなくなった方もいらっしゃいましたが、人数が少なかったこともあったのでしょう、濃密な時間が過ごせた、と自負しています(手前みそ!)。経験者あり、初心者ありの多様多彩な状況のなかで、とくに初心者の方は右も左もわからないうちにあれをやれ、これをやれと急かされて、さぞとまどわれたことだろうと思います。申し訳ありませんでした。しかし、だからこそのラボラトリーなのだろう、と思います(言い訳!)。参加された皆さんは、経験の差こそあれ、皆さんなんらかの形でご自身の分野や職域をなんとかしたい、そこの人たちが自主的自発的に動けるような支えになりたい、まさにファシリテートしたい、という思いの熱さが空気をつくり、互いに育てあう環境へとつながったのだろうと思います。

 かくいう私も、今回の体験は今までの自分とは違った自分を感じることがありました。それは、皆さんがチャレンジされた実習とそのファシリテーションによる自分のかかわりや作成したものから感じたり、気づいたことがあります。皆さんがファシリテーター役を終え、それに対するフィードバックをする時間をもちましたが、フィードバックはファシリテーター役の人に伝えることばかりでなく、私自身がフィードバックすることから多く学ぶことがありました。

 毎回お昼は全員でてんぷら、中華、洋食とごいっしょできたのも楽しいひと時でした。ただ、夜に一献傾けながらの時間がなかったのが心残りでしたが…。皆さん、どうぞご自身の現場でご活躍を!

2014年04月01日

さくら

posted by JIEL STAFF at 10:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | 林 芳孝

 日本人が桜にひとしおの親しみを感じるのは、いろいろな理由があると思います。

 今年の冬は、例年に比べて寒かったような気がします。名古屋では3月に入っても雪が降った日がありました。冬のきんとした寒さには、赤い椿の花がお似合いのように思います。その寒さの終焉を告げるように、椿は花ごと落ちます。

 ほのかに漂う香りをもつ沈丁花や、おいしそうな乳白色の木蓮も春の到来を感じさせてはくれますが、赤子がいつ立つか、いつ立つかと心待ちする親心のように、桜前線の北上を気にしながらこの季節にそよぐ空気の暖かさを肌身に感じる。一斉に咲き誇る花の勢いと、それほど強さを主張しない花の淡さも手伝って、私たちは新しい年度に立ち、歩み始める秘めた思いを確かめるのだろうと思います。

 さくらさくらさくさくらちるさくら

 有名な山頭火の句です。「さくさくら ちるさくら」、咲くさくらもあるし、散るさくらもある。「さくらさく さくらちる」、さくらが咲き、そして散っていく。前者は、いろいろなさくらのありようを、後者はさくらの移り変わりを表している、前者は空間を、後者は時間を読む人に感じさせる、そんな印象をもちます。でも、どちらもさくらです。一年のこの時期に、私たちに春の訪れと気もちを新たにすることを投げかけるさくらの淡さです。