2014年05月23日
大切にしている言葉、それは「気づき」
その中で、義肢装具士の林伸太郎さんの言葉に私は強く惹きつけられたのでした。
彼が自分に自信が持てなくて、人とあまり関わりが持てなかったときに、大切な人から送られた言葉が「気づきが、大切だよ」だったそうです。
その当時、林伸太郎さんは「気づき」という言葉があまり聞きなれない言葉であり、少しずつ気づきの意味を考えるようになったそうです。
私は、普段の生活の中であまりにも「気づき」という言葉が当たり前すぎていました。だから、その言葉に戸惑う人やどんな意味があるのか考えている人がいることがまず驚きでした。
その後、彼が人とのコミュニケーションが苦手で始めたことが、まず、観察することだったそうです。
観察して、いろんなことを気づくようになってそれを徐々に人に伝える。
人に伝えるとそれが自分に返ってくる。
その繰り返しで自分というものが分かってきたそうです。
―「気づいて、伝えて、自分を知るというか。人と向き合う怖さを和らげていった」―
その彼の言葉が私は非常に印象的であり、さらに「体、全部で気づいていく」、「‟気づき”って言葉を意識するとすべてそこがスタートだよ」と言っていました。その言葉に私は何気なく使っていた「気づき」という言葉の新たな一面を与えてもらいました。
2014年05月19日
タイミング
1人ではなかなか読み切れないような文献を、一緒に学びながら読めるのは本当に助かっている。
GWが明けた日曜日に研究会があって、その後に文献を読む機会が2度続いた。
研究会でコミュニケーションの整理に関する発言の仕方をめぐって1つの出来事があり、多くの人に色々な思いを残すことになった。私はその後、そのことについて同じ参加者の友人としっかり話すことができ、その中で自分の考えやトレーナーの介入について考える機会を得た。
その時に明確になったことが、偶然なのだがその後読んだ2冊の文献に書かれていて驚いた。
私にとっても大きな再確認になる気づきだったので、その後の文献に表現の仕方は違うが同じ観点のことが書かれていることが驚きでもあった。
本当にタイミングが良かった。
お陰で研究会での体験がスッキリした。
じっくりと正直に話をしてくれた友人と2冊の本に感謝である。
あっ、もちろん一緒に文献研究に参加してくれた仲間たちにもである。
2014年05月11日
JIEL公開講座 会場の使い方
アサーション・トレーニングは単なるスキルトレーニングではなく、人とのかかわりのなかで、自分の気持ちや考えを表現し、主体的に今を生きていくためのトレーニングです。そして、「自分の気持ちや考えを表現し、主体的に今を生きる」権利はどんな人にもあるので、アサーション・トレーニングでは自他尊重のコミュニケーション、自他尊重の関係づくりを目指します。
そんな講座の中では、参加者同士のフィードバックや話し合いを重視します。そこで、今回は講座の会場である私たちのホームグラウンド HCC(ヒューマンコラボレーションセンター)をいつもの長机ではなく、丸テーブルで使ってみました。写真の通り、テーブルごとに親近感を持って話せる気軽な空間になり、こうした会場の使い方もなかなかいいものだと思いました。
今年はJIEL公開講座が目白押しです。講座内容に合ったアレンジで、参加者の皆様をお迎えしたいと考えていますので、お楽しみに!

2014年05月01日
フライパン
内発的か、外発的かといえば、外発的です。
うちのフライパンは長年の疲労からか、柄の部分がぐらぐらし、炒めものをするために柄をもってふろうとするとパンがぶらぶらゆれます。これではどうにもやりにくい。でも、まあそれほど困るほどのことでもない。使う段になって、これは使いづらいな、買い替えなくちゃな、とは思うけれど、それを目的に買い物に行くことはありませんでした。
この4月からの消費税アップという外発的要因は、今のうちに買っておくものはないかと血眼にならせるには十分でした。それだけを目的にいろいろ店をあたります。
フライパンといってもいろいろあるんですね。大きさはともかく、なんだかコーティングだとか、底辺が中華鍋のように丸いものや広いもの、値段も1,000円ほどのものから数千円するものまで様々です。こういう時のインターネットは便利です。現在使っている人の評価を検索します。すると、けっこう鉄製の評価が高い。鉄製は重いのでふりにくさはありますが、長持ちするし、鉄分を含んでいます。これはいいかも、と思って店で探し始めると、鉄製のフライパンは並んでいません。「金物屋さんに行けばあるんじゃない?」と人に教えられましたが、その金物屋さんは昭和遺産になりつつあって見つけられません。インターネットで探してみると、「魔法のフライパン」なるものがある。どんなんかな〜と見てみると、よさそう。でも値段は高く、それよりも納品まで30カ月!大人気商品です。さすがに30ヵ月間、ぐらぐらのフライパンを使い続ける気にはなれず、他をあたります。
続けてインターネットで探します。すると、私の家から近いところに業務用のフライパンを売っている店を発見。のこのこ出かけてみました。ずっしり重い。こんなのふれるかな、というのと、業務用なので柄の部分が鉄のまま。プロの料理人はそこをタオルかなにかでくるんで使うのでしょうが、家で使うには面倒。で、カタログを見せてもらい、柄が木でつくられているものを取り寄せることにしました。値段もそこそこですが、一生ものと思えばいいか、と。
鉄製のフライパンは洗剤で洗わなくていいんですね、知りませんでした。ずっしり重いですが、気に入っています。
優柔不断な私には、外発的な要因が背中を押してくれて動けることもあり、それはありがたいことです。内発的な面からすると底にくすぶっているものはあるようだけれど、それがマグマとなって噴火するまでにはいたっていない、ということがままあります。それがなんらかの外発的な出来事が刺激となり、誘発されて動き出す。
そう考えてみると、自分のなかにくすぶっているものを揺り起こし、活性化させる刺激に向けて意識を張る、動いてみて自分自身を気づかせる、ということもできそうです。秘めたもの、内にあるもの、自分ではまだ気づいていなかったものを、自ら、あるいは自らではないとしても外発の起爆に触れる、そして顕在化させる。体験することから学ぶこと、気づくことって、楽しいです。