2014年08月25日

仲間が増えることは頼もしい

posted by JIEL STAFF at 08:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | 鈴木 由子
このところ、個人的な用事や連日の仕事での少々時間的な余裕を失っていました。でも、今日は久々にゆっくりとした時間を過ごすことができ、朝からメールチェックとたまった議事録を読んでいました。
今年は、義父の初盆があり、その関係でJIELの夏合宿にも参加できずにいました。しかし、今日はその時に書かれた模造紙と議事録を丁寧に読みながらスタッフ一人ひとりの思いを感じることができました。また、今年からヤングフェローズの方たちも加わりさらに仲間が増えたことに嬉しさを感じながらいました。新しいメンバーの方には、我々と一緒に活動してもらえることの喜びや合宿での時間は各自の熱い想いや疑問などを伝えあう時間を貴重な過ごされたのではないかと思いました。
私は、議事録を読みながら、その場に一緒にいられなかった残念さを感じつつ・・  来年は絶対合宿に参加をしようと固く心に決めました。
その一方で、JIELが創設10年という節目を来年迎えるにあたり、更なる自己研鑽に努めなくてはいけないなと思いました。また、私は、医療看護の現場でのファリテーターの養成のために何かを始める年になりそうです。

2014年08月19日

若者大好き

posted by JIEL STAFF at 19:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | 杉山 郁子
残暑が厳しいですね。
今年は雨の降り方が少々異常な感じがします。
皆さんの付近では被害など出ていませんか?

今回のブログも何を書こうか悩んでいます。
そして私の仕事のメリットを書いておこうと決めました。
メリットはいくつもあるのですが、その中の1つに若者と語り合うことができるということがあります。
大学や専門学校の授業、委託研修、Tグループなどなど。こういった出会いのチャンスの中で、何人かの若者とはじっくり話し合うチャンスに恵まれ、先生と生徒という関係を超えた付き合いになる人もいます。
こういう出会いは、私に多くのことを教えてくれますし、私に夢や希望をもたらしてくれます。
もっと身近なところでは、私が2人の息子にあまりうるさく言わずにいられたのも、こういった若者との関わりがあったからだと思っています。

所長のfacebookをご覧の方はご存知と思いますが、昨日・一昨日はJIELの夏合宿で伊勢に行ってきました。今年の夏合宿は新しく導入されたヤングフェローズの仲間と一緒でした。本人たちはヤング(?)と恐縮していますが、研究員からみたら充分(?)ヤングの皆さんです。
JIELのビジョンやどのように活動していくかを熱く語り合い、一緒にやっていこうという気持ちが高まりました。次の世代の人たちがTグループやラボラトリー方式の体験学習に関心をもってくれるのは、本当に嬉しいことです。そして彼らが学んでいける場や活躍できる場を提供していくのが、私たち少し先を歩んでいるものの使命なのだと改めて思いました。

老骨を鞭打って″は少し早いので熟年おばさんとして、もう暫くはできることを1つずつやっていきたいと思います。もし、「もういいわ!」という時が来ても頑張っていたら、優しく「もういいよ」と教えてくださいね。

2014年JIEL夏合宿を終えました!!2015年度に向けて・・・

posted by JIEL STAFF at 13:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | Boss
 2014年8月17日(日)18日(月)の1泊2日、南山学園伊勢海浜センターにて、JIEL恒例の夏合宿を行いました。
 今年は、今年度からスタートしたJIELヤングフェローズ制度に参加してくれている5人の若者(?)も参加して下り、JIEL研究員で参加の6名と計11名の参加の合宿を挙行することができました。
 来年度(2015年度)から新しいJIELをめざし、研究員とフェローズの意見交換になりました。まず、伊勢海浜センターに到着後、荷物を下ろすとすぐに、合宿でのアジェンダをリストアップしました。

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 その後、ラボラトリー教育の実践者としてのファシリテーターを養成する・育成するためのプログラムには、どのような要素が必要であるかについてディスカッションしました。スキル、マインド、知識など、さまざまな要素がリストアップされ、今後のJIELのファシリテーター養成に必要な視点をたくさんみつけることができました。

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 夜のミーティングでは、現在JIELが行っている、また社会から要請を受けて実施している受託研修などを紹介しながら、これからのJIELの可能性を話し合いました。これも、今までの活動で足りない部分、またJIELの強みを活かす視点などを見いだすことができました。

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 夜のミーティング後、ゆっくりとお風呂に入り、またアルコールを飲みながら、懇親の場、フリートーキングの場を楽しみました。
 そして、翌朝昼食後、JIELのミッションの確認を行いました。この作業は、ヤングフェローズのみなさんを交えての活動としてとても大切なミーティングになりました。

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 その後、昼食前に、ミッションのもとでの、日本体験学習研究所として、研究したいテーマを思い思いに語りながらも、私たちが探究すべき課題を見つけることができました。

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 午後からは、2015年度のJIELの公開講座の開催内容を再吟味しながら、実際に研究員が担当するセミナーなどの具体的な計画づくりを行い、JIEL夏合宿を終えることができました。

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2014年08月12日

プロセスをみて、プロセスにはたらきかける

posted by JIEL STAFF at 21:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | 岡田 衣津子
久しぶりにブログに書きます。というのも、今ちょっと時間的に余裕があるのです。
時間的に余裕がなくても書かなくてはいけないのですが…

以前、書いたように、子宮筋腫ができておりまして、いよいよその除去手術を明日に控えております。いろいろ不安もありましたが、今となれば、なるようにしかなりません。それより退院後、自分のおなか周りがすっきりしているといいなとか、何キロ痩せるかなとかそんなことしか考えていません。AIアプローチを学んだ効果でしょうか?

ちょっと前までは精神科のソーシャルワーカーとして医療機関に勤務していたためか、スタッフの対応には非常に気になります。説明の仕方とか、姿勢とか、評価的にみてしまいます。事前に紙に書いたのに外来通院の時も話したのに同じことを何度も聞かれるなとか…なかなか患者さんになりきれません。先ほども医師から手術の説明を受けました。納得のいかないことがいくつか出てきました。でも今さら文句を言っても入院しちゃったし、と思うようなことです。私は感情が表情に出やすい人なので、私の顔を見て医師はそれをキャッチしたように見受けられました。そして「質問はありませんか?」と聞かれました。私は質問ではなく文句が言いたかったので、「質問はありません」と答えました。「では、ここにサインしてください」と言われ、私は釈然としない思いのまま、同意書にサインをしました。病院として患者にサインをさせるための説明だったんだなと思いました。

私が医師の立場だったら、「何か心配なことはありますか?」とか「今、ちょっと表情が変わったようにみえたのですが、何かありましたか?」と聞くだろうかなどと病室に帰って想像しました。どこに注目してどのように関わるか、たくさんの可能性があるなと思いました。しかし、病院にはたくさんの患者さんが入院していますし、診療報酬などの関係で長く入院できないシステムが出来てしまうと、一人ひとりを大切にして向き合うという感覚は薄れてしまうのかもしれません。プロセスに働きかけることは時にめんどうでややこしいことを引き起こす可能性があるので、事務的にしゅくしゅくと進めていく方が効率的ですから。でもそれでいいのか?入院することなど一生のうちに何度もあることではないし、不安や恐れなどの気持ちが起きやすい状況の中で、大切にしてもらえた、理解してもらえたという経験は一生の思い出になると思います。またその逆もありますが。

研究員の杉山さんと一緒に何年か続けているある看護学校の人間関係論の授業をはじめ、看護師さんを対象とした研修を担当することがありますが、今後、「プロセスをみて、プロセスにはたらきかける」ことに今まで以上に思いをこめて関わっていけるような気がしています。

2014年08月08日

日常の中のコンテントとプロセス

posted by JIEL STAFF at 06:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | 水野 節子
「人間関係を観る2つの視点」ということで、よく「コンテントとプロセス」の小講義を行います。
「何をしているか」というときの「何」に当たる「コンテント」は、仕事、課題、話題、結果等を指し、日常の中でも人は明確に意識しています。それは、人の言動や各種ツールによって表される目に見える部分だからということもあるでしょう。一方、プロセスは「どのようにしているか」という視点で現象を捉えるときの「どのように」に現れやすい人の気持ちや考え、価値観といった人間の中に内在するものや、仕事のやり方や手順等の現象を支えるものを指します。

コンテントとプロセスを意識するようになると、日常の中でもプロセスに敏感になり、「今、この人はなぜこんなことをやっているのかがわからなくて、懸念がいっぱいでそれを表明したいんだな」と思ったり、「さっきまで硬い表情だったけど、思わぬ自分の言い間違いで笑っちゃってからは、糸がほどけたようにしなやかにこの場の空気に順応できて安心」と思ったりします。一つひとつの事実や現象をコンテントとプロセスに分けて観るというよりは、事実や現象の捉え方が多面的になり、コンテントとプロセスの関係もわかってきて、日常の場面、場面がさらに楽しくなる気がします。楽しいばかりでなく、考えさせられたり、気づかされたり、次の行動を喚起されることも多々ありますが。

昨日、言葉を発するたびにみんなを笑わせていた人がいました。その人に「何か今日は調子がいいね。テンションが高いんですか?」と尋ねたら、「いや、思ったことを言っているだけ」と言われて、「えー、そんなにいつも楽しいことが浮かんでるんだ。じゃあ、どんどん言わないと」と思わず返しました。すると、その場にいた人が、「効率より楽しさのほうが大事?」と尋ねてきたので、私は「もちろん。笑って楽しく過ごして、幸せになるために生きているんだから、効率より圧倒的に大事」と瞬間的に笑顔で答えました。すると、その場はさらに笑いに包まれました。今、そのときのことを思い出して、本当にそうだなと思います。そして、きっとそんなときのほうが、そこにかかわっている人の仕事へのモチベーションは高い気がします。プロセスを大事にすると、コンテントにも良い影響が及ぶし、そこにいる人たちの幸福感も増していく。それが実感できた瞬間でした。

2014年08月02日

FTS(ファシリテータートレーニングセッション)

posted by JIEL STAFF at 07:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | 林 芳孝
 集まったのは、M3が1名、M2が2名、M1が6名、そして現役学部生が4名の13名です。FTSが始まりました。

 大学院の授業で学部生に声をかけるのもすごいことですが、2泊3日の時間と宿泊費用を納めても参加しようとする学部生にも頭が下がります。また、この4名が元気がいい。こうした授業の構造に初めて参加する人がいることもあり、活きのいい学部生を活かそうという思いがあったと思いますし、学部生にとっても社会人の間でもまれる経験を味わってもらおうという考えもあったのではないか、と思います。

 ファシリテーション・トレーニング・セッション(FTS)という実践的な授業が、他の大学院でも行われているかどうかはわかりませんが、知識だけでなく、行動や思考や感情にも刺激や変容をもたらすような内容の授業はそう多くはないのではないか、と思います。他の2人と合わせて今年で3年目となる小姑・小舅は、今年も健在です。

 10セッションのファシリテーター役とオブザーバー役を決めます。50分のセッション、25分のふりかえり用紙記入、1時間のフィードバック(クリティーク)タイム、これが朝から夜まで3日間で10セッション。とくに初めてファシリテーターを体験する院生の方には不安と緊張の連続ですが、小舅にとっても毎回のセッションの記録を取り、その後にフィードバックをする、という“苦行”です。

 “苦行”ではありますが、苦役ではありません。苦悩はありますが、苦痛ではありません。小舅は小舅なりに“今、ここ”にいて、体験学習の循環過程を回そうと中性脂肪を燃焼させて知恵熱をあげます。

 そして人は、最善を尽くしている。その人は、その人の最善を尽くしているから、技術や経験の多さだけではないものが伝わり、伝えられ、それが総勢17名のグループの変容を、成長を創っていく。Tグループとしての非日常のセッションは、そこから飛び立ち、半日常の17名の関係性を深化させる。そこのダイナミックスが好きですし、日常へ飛び込んでいく確信と勇気と希望へとつながっていくのだろう、と思います。

 ボスにとっては、これが最後のFTSになるかもしれません。最後に涙の粒が光るのは、鎖骨にあるチタンの疼きだけではなかったと思います。履修した皆さんからカードをいただいたのも、初めての体験でした。「話し終わった後のドヤ顔と、オブザーバーなのに反応しまくるところがおもしろくてすきです(笑)」って、どんなんや、ひな!(ドヤ顔)。