2015年01月31日

ハリハリ漬け

posted by JIEL STAFF at 09:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | 林 芳孝

 半分あれば十分。だけど、まるごと買ったほうが安くなる。そんなものがたくさんあります。そのほうが安いと思って買うのだけれど、買った後で後悔する、こんなに買っちゃってどうするの?って。

 ダイコンもそのひとつ。半分あれば味噌汁にしたって、大根おろしにしたってそれなりに事足ります。大家族でもない限り丸ごと一本すぐに使い切ることはない。ダイコンは日を追うごとに干からびてやせ細っていく。

 そうはいっても一本買ってしまうダイコン、どうするの?っていうわけで最近はこんなこと、してます。

 2ミリ程度に切り、竹かごに並べます。それを日中、冬の太陽に預けます。夜は家のなかに戻し、明るくなってまたお日様に。5〜6日経ったら、お湯を沸かして汚れやほこりを取り除き、ボールへ。鍋に酢、しょうゆ、酒、砂糖、そしてあれば昆布をいれてもいいですが、本だしでもいけますので、それを煮立てます。ボールに入れてある天日干ししたダイコンにしょうがと鷹の爪を入れ、先ほど煮立たせたものを加えます。1日もすればハリハリ漬けの完成です。そこそこおいしくいただけます。

 早い話、まるごと買ったほうが安上がりのように思えても、半分だけ買ったほうが結局は安い、というお話です。でも、楽しみと喜びは増えます。

2015年01月30日

それぞれに適した場所で生きる

posted by JIEL STAFF at 21:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | 鈴木 由子

ある番組の中で、イギリス人のガーデンデザイナー、ポール・スミザーについて紹介されていました。

日本に憧れて来日したのに、最初は、その場所では合わない植物を植えてほしいとの依頼ばかりであったそうです。
最初は苦悩の連続であったそうです。

以下はその番組での紹介です。
来日25年、見向きもされなかった日本の草木に光を当て、この国のガーデニングに旋風を巻き起こす。スミザーの作る庭は、四季折々に草木がその命を躍動させる。春の芽吹き、夏の新緑、秋の紅葉。農薬や化学肥料を一切使わず、植物たちがみずからの力で季節を織り成すその姿は「自然より自然らしい理想の庭」と評される。
スミザーの庭作りに対する哲学は極めてシンプルだ。それは植物に合わせた居場所を用意すること。スミザーは庭の隅々にまで目を凝らして、慎重に植える場所を決める。

この番組を見た時に人も同じではないのかと思いました。
人にはそれぞれ、性格も違うし、特技もあれば不得手なこともある。それぞれに適した環境や場所で生きること。人も植物も一緒だなぁと思いました。

しかし、本来自分が適した場所を探すことも、実は簡単なことではないことも十分に分かっています。

私自身も、自分のあるべきところ、自分が花開く場所を模索しつつ…
4月からの新年度に向けていろいろな準備をはじめようと思っています。

2015年01月26日

2015年度JIELヤングフェローズ&JIELフェローズの制度のスタートについて(お知らせ)

posted by JIEL STAFF at 17:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | Boss
 2014年度から日本におけるラボラトリー方式の体験学習の浸透と普及をめざして、日本体験学習研究所(JIEL)では、日本体験学習研究所(JIEL)ヤングフェローズ(以下、JIELヤングフェローズと略)制度を始めました。さらに、2015年度より、JIELシニアフェローズ(JIELフェローズと略)制度を新たに設けて、JIEL研究員になるための前段階の学びの期間を設定することにしました。このことにより、JIELヤングフェローズの経験がない人たちにも、JIEL研究員となる門戸を広げることを計画しています。
 JIELヤングフェローズに加入するためには、いくつかの条件がありますが、加入していただくと下記のような特典のもと研鑽を積んでいただき、その後、JIELフェローズやJIEL研究員になり、ラボラトリー方式の体験学習のファシリテーターとして活躍をしていただけることを願っています。

○JIELヤングフェローズは、ラボラトリー方式の体験学習を継承し、実践を担う次世代のファシリテーターの育成を目指しています。
 加入条件:
 ・年齢が、39歳(40歳になる年度)までであること。
 ・JIELのミッションに共感し、その実現を目指して、ともに研鑽を積み、学び続けていく意欲のあること。
 ・5泊6日のTグループに参加していること。

○JIELヤングフェローズには、以下のことが求められるとともに、学びの機会を得ることができる。
 ・年会費として、10,000円をJIELに納める
 ・JIELヤングフェローズの期間は、4月1日から翌年の3月31日までとする。継続して申請できる。
 ・HCCを会場で開催されるJIEL公開講座には無料で参加することができる
 ・HCC以外の会場で行う講座ならびに宿泊をともなう公開講座は、一般の参加者と同額の参加費で参加する
 ・JIEL基幹ミーティングに参加することができる
 ・ヤングフェローズは、39歳(40歳になる年度)まで適用される

○JIELフェローズは、下記の要件を満たしたものが入会することができる
 ・下記の6つの公開講座に参加していること
  a.Tグループ(南山大学人間関係研究センターのTグループに代えることもできる)
  b.Tグループファシリテータートレーニング(南山大学人間関係研究センターのTofTに代えることもできる)
  c.Tグループのオブザーバー体験(JIELもしくは南山大学人間関係研究センターのTグループのオブザーバー)
  d.プログラムデザイナートレーニング(南山大学人間関係研究センターのアドバンス体験学習に代えることもできる)
  e.実習実施ファシリテータトレーニング
  f.実習づくりトレーニング
   ※ a.b.c.は、非構成タイプのグループファシリテータースキルアップ、
   ※ d.e.f.は構成タイプのグループファシリテータースキルアップ
 ・JIEL実践研究会で、実習実施の話題提供を行い、フィードバックを受ける
 上記の2点をクリアした後、JIEL研究員2名の推薦のもとフェローズとして承認される。

○シニアフェローズは、以下のことが求められるとともに、学びの機会を得ることができる
 ・年会費として、10,000円をJIELに納める
 ・HCCを会場として開催される公開講座をJIEL研究員とともにスタッフワークを体験できる
 ・JIEL基幹ミーティングに参加することができる
 ・3年間シニアフェローズ経験後、研究員を希望する者は申請することができる。
 ・JIEL定例ミーティングで審議し、承認後研究員となる。

以上が、2015年度からスタートする、JIELヤングフェローズとJIELフェローズの制度です。
これから始まる制度ですが、できる限り多くの人たちにラボラトリー方式の体験学習の魅力と学びの豊かさを味わっていただき、日本各地で広がりが生まれることを願っての制度であることをご理解ください。

                      2015年1月26日
                      日本体験学習研究所 代表 津村 俊充

2015年01月23日

清流 長良川

posted by JIEL STAFF at 10:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | 間宮 基文
長良川_20150123.jpg今週の火曜日と水曜日に岐阜のホテルで仕事の打ち合わせをしました。ホテルの部屋の窓からは長良川が見えました。少し前からブログに何を書こうかと迷っていましたが、今回は「いまここ」について書こうと決めていましたが…。
木曜日になって、目の前に長良川を据え、仕事の打ち合わせの時の「いまここ」はどのようであったかを思い起こしていると、「いまここ」ではなくて、「かつてのあの時」のことが、思い起こされどんどん膨れ上がってきました。「かつてのあの時」というあの時とは、高校時代のことです。通っていた高校は、長良川の北側にあり、毎日バスから長良川を眺めていました。クラブ活動で、その長良川から珪藻を採取していたことや近くの金華山にクラブの先輩と野鳥や昆虫観察に行ったりしていたことが思い起こされ、その中にはその当時憧れだった人のことも。何と言うか甘酸っぱい感覚が沸いてきました。
「いまここ」を捉える時、ここで起こっている人との関係で起きていることや自分の内部で起こっていること(いま目の前で起きていることについて自分はどう感じ思っているかと共にかつてのあの時のことについて等々)と、どうつき合いかかわっていくか、まだまだだなぁと「いま、思っています」。

2015年01月02日

2015年度のJIEL公開講座のご案内

posted by JIEL STAFF at 22:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | Boss
読者のみなさま

2015年度、JIEL(日本体験学習研究所)主催の公開講座は、ラボラトリー方式の体験学習から学ぶプログラムから体験学習を実施するファシリテーターのトレーニングまで幅広いプログラムコースを準備しました。

ぜひ、今年のJIELの活動に期待していただくとともに、JIELの公開講座にご参加ください。

正式のお申し込みは、4月1日からですが、2015年1月1日より、先行予約として講座のお申し込みを受け付けています。
ぜひご参加いただけますようによろしくお願いします。

ご案内は、JIELトップページに掲載しています。

http://www.jiel.jp

2015年01月01日

お福分け

posted by JIEL STAFF at 10:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | 林 芳孝

 いつの頃からだったか忘れました。たまたまチャンネルをいじって出てきたのが、その番組でした。それは、再放送だったので、おそらくだいぶ前から放送されていたものだと思います。

 イギリス人の、自然とともに生活する姿を描いた番組です。イギリスの高貴な家に生まれた彼女は、その生活に疑問をもち、イギリスの地を離れます。インドなどを訪れた後、日本に辿り着き、現在は京都の大原で暮らしています。番組は、彼女の日々の生活をそのまま映します。築百年以上にもなる古民家の庭でさまざまなハーブを育て、そのハープを使って料理をつくったり、化粧品や防虫剤、風邪の予防薬もこしらえます。大原に流れる空気とともに、彼女のエッセイがところどころ、彼女の英語の朗読で読まれます。彼女の生活観、人生観がそのやさしいことばのなかにちりばめられ、輝きます。

 ベニシア・スタンリー・スミス(Venetia Stanley-Smith)さん。「猫のしっぽ カエルの手」。評判がよかったのか、大原のご自宅まで訪れる人が増え、それがきっかけかなのか知りませんが、2013年に放送は終了しました。

 私が彼女と出会ったのは、ついこの間です。その時が、私が出会う時だったのだろうと思います。

 「自分に与えられたものを楽しめることが、本当の豊かさだと思います」と彼女は言いました(「菜種梅雨」)。その一文を拝借し、今年の年賀状に使わせてもらいました。

 諍わず、心穏やかに、与えられるものに身を置き、楽しむ。その豊かさを、今日出会う人にお福分けできたら。その一年の初日です。