2015年02月24日

霧の中!?

posted by JIEL STAFF at 12:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | 間宮 基文
150216_102239_ed.jpg研修の中で、参加者が主体的になるために、ファシリテーターは参加者にどうかかわっていくか?
この問いに対して、教育的二律背反問題の事を考えていた時期がある。教師が学生に対して、学生主体などをあげ、授業などで「主体的に動きなさい」という教師のかかわりは、そのかかわりをすること自体が、学生に主体的に動くことを阻害することになるのではないかと。教師が主体的に動くように言った通りに学生が動くのであれば、それは既に主体的ではなく受身的であり、教師の言った通りに動かなければ、主体的には動かないことになる。
では、この問題にどう対処していけばよいのであろうか。パーキンソンは、「誤りから学ぶ教育に向けて〜20世紀教育理論の再解釈」(2000)の著書の中で、“教育のダーウィン的理論”からの視点で教育の再解釈をしている。ダーウィン的解釈による教育理論は、「誤りからの学習」といい、学生は知識、行動、自己概念を創造するが、間違い易い創造者であり、秩序を求める生命体であるため、間違い・誤り・不十分さを発見することにより、いつでも知識や行動を発展させられる。また、現在の知識や行動を修正することにより学び、向上し、成長する。この理論は、学生が本質的に善良で賢く、好奇心があり、学習に意欲的であることを仮定していない。認知的不均衡に出会い間違いを認識すれば、学習は生じる。教師がやることの最も重要な点は、学生のための教育的環境を創造することである。その環境下で学生は、自らの実際の行動や知識の間違いや誤りを認識、発見することができ、それらを排除し、もう一度試みることができる、述べられている。
このことをヒントに、ファシリテーターとして、研修の参加者にかかわるとしたら…、まだ結論にまで達していなくて、まだまだ「旅の途中」というか、霧中(夢中)です。

2015年02月18日

〇△?

posted by JIEL STAFF at 23:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 杉山 郁子
今月の始めは仕事の関係で4日間京都に滞在し、その内の2日間は昼間は京都を1人で楽しむことができた。
京都は多くの人がそうだと思うが何度も行ったことがある。
まだまだ足を運んだことのない名所・旧跡も多いのだが、どこに行こうか決めるのはなかなか難しい。初日の夕方京都駅に着くとまず京都観光案内に行き、めぼしい観光案内のパンフレットや冊子、地図などを手に入れた。その晩は仕事を終えてホテルに帰ると、明日からの京都めぐりの予定を考えた。ちょっとワクワクするような楽しい時間の中、まずはなぜか今まで行ったことのなかった二条城に行くことと大好きな三十三間堂には行くことにし、その他は「京都冬の旅」という企画で特別公開をしている寺院を巡ることにした。
これ以上の私の旅日記はさほど面白くもないので割愛するが、「京都冬の旅」で訪れた建仁寺の塔頭の1つで聞いた話を紹介したい。本来その寺院で企画として後悔していたのは、大きな仏像の中から見つかった胎内仏の毘沙門天であった。それはそれで見応えはあったのだが、ここでは説明のお姉さんがお勧めした東日本復興支援のトートバッグの図柄の説明について書きたいと思う。
それは○△□が何気なく少し重なった感じで描かれているものだった。建仁寺の当代管長の手によるもので、失礼ながらパッと見た感じは幼稚園児でも描けそうなものだった。でも、その話しを聞いてハッとさせられた。それは○は“私”△は“今”□は“ここ”を表わしているのだということだった。私達ラボラトリー方式の体験学習をする者にとって「今ここ」は非常に意味ある言葉で、色々な場面で使っている。ある意味、難しい言葉でもあるのだ。そのkeywordをこんなにシンプルに表している。うまく言葉にはできないが、私の中には真髄を見たような不思議な感覚が湧き上がった。
話しはここまでにします。あとは皆さんの感じを楽しんでください。
そして何か感じた人がいたら、一度お話をしましょう。

2015年02月16日

つながりのコミュニケーション

posted by JIEL STAFF at 08:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 水野 節子
先日、名古屋市千種生涯学習センターで女性セミナー「今までの私、これからの私」の第4回「アサーティブ・コミュニケーション」の講師を担当しました。それは昨年9月にこのブログでもご案内した全7回のセミナーで、毎回異なる講師が異なる角度から受講生のみなさんのご自身に関する気づきや学びを促進する講座です。1回2時間という短い時間でしたが、みなさんにロールプレイやワークシートをもとに意見交換していただく時間を交えながら、「アサーティブ・コミュニケーション」に触れるひとときを持ちました。

「アサーティブ・コミュニケーション」というのは、自分の気持ちや考えを正直に、率直にその場に合った適切な表現で伝えるコミュニケーションです。私、あるいはあなたのどちらか一方ではなく、私も、あなたも大切にするコミュニケーションで、攻撃的にならず、さりとて同調するだけの非主張的な態度にもなることなく、対等な人間関係を築くコミュニケーションであることが特長です。

……と少しだけ説明しても、何となく面白そうに思えるのが「アサーティブ・コミュニケーション」の魅力。今回は昨年、名古屋市女性会館(イープルなごや)で開催した5回シリーズの講座「アサーティブ・コミュニケーション」の評判をお聞きになった千種生涯学習センターの担当の方がご依頼くださったのですが、当日行ってみたら、その昨年の講座を受講された方も再び受講してくださっていて感激しました。仕事だけでなく、人もつながっていくのはうれしいです。

さらに、JIELの仕事ではありませんが、私が個人的に3年くらい前、名古屋にあるNPOバンク コミュニティーユースバンクmomoの「プロセスマネージャー養成塾」の一環として「ファシリテーション講座」という1日講座の講師を担当したことがありました。その際に受講してくださった愛知県教育委員会の方から研修講師のご依頼をいただき、当初はファシリテーション研修をご希望だったのですが、対象者をお聞きして「アサーティブ・コミュニケーション」のほうがよいのではないかと思い、ご提案したところ、どういう内容なのかという話になり、「実は12日に千種生涯学習センターで行うのですが」とお話ししたところ、その方も見学に来てくださいました。そして、ワークにもご参加いただき、実際の体験を通じて「これは面白いし、勉強になります」と内容も気に入っていただくことができました。

私たちの日常はそのとき、そのときの行動の積み重ねによって次の現実が生まれていきます。そして、どのようなコミュニケーションをとっているかによって、お互いの人間関係が形成されていきます。そう考えると、今の私にとってのアウトプットのひとつである講座や研修、授業を通じて、つながりが育まれ、新しい現実が生まれていくのは、とてもうれしいことです。そうそう、講座を通じて出会った方だけでなく、千種生涯学習センターの講座には、何と私の中学・高校時代の同級生も受講生として参加してくれました。「千種区在住で近いから」ということでしたが、彼女も「面白かった!」と言ってくれてうれしかったです。

講座では導入部分のみのご紹介でしたが、受講生のみなさんがこれから、ご自身の学びをどんどん広げていかれるといいなと思っています。私は受託研修・講座だけでなく、JIEL公開講座でも3日間集中の「アサーション・トレーニング」を年1回開催しています。「アサーション・トレーニング」はアサーティブなコミュニケーションを習得するためのトレーニングで、今年は7月18、19、20日の3連休に名古屋市天白区原にあるHCCで開催します。4月から受付開始ですが、現在も先行予約受付中ですので、これをお読みの皆様もぜひチェックして、早めに日程確保とお申し込みをいただけるとうれしいです。
※JIELホームページのトップページ 「ラボラトリー体験学習ステップアッププログラム」の一番下に「アサーション・トレーニング」として記載されています。http://www.jiel.jp

2015年02月04日

posted by JIEL STAFF at 21:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | 林 芳孝
winmail.dat
 安田通りを過ぎ、杁中を通って、走ります。なぜ乗っていたのか、どこへ向かっていたのか、
まったく覚えていませんが、市電の終着駅は八事でした。

 市電が廃線になると、そこへは栄町のオリエンタル中村の西側にある停留所から50番の妙見町行
きバスで行きます。当時、英検などの資格試験はよくそこで催されていました。帰途、バスの中で
立つお兄さんのジャケットに着けられていた徽章が南山大学のもので、かっこいいなあ、と思った
ことを覚えています。

 南山短期大学には自転車で通いました。きつかったのは、いりなかからの坂とわかちあいでの
フィードバックだったことを覚えています。人間関係研究センターはその年をもって大学へと移行
することになっていたため、南短でのセンター最後の受講生となりました。

 今、そこからのスタートを感慨深く思います。なにかに引きつけられるように、なにかに誘われ
るように、導かれるように、そこに呼ばれ、そこで師と出会いました。

 最初の講座で師と出会ったことを、よろこばしく思っています。そして、この7日、8日の講座
で師が一区切りをつけるその場にいることを、うれしく思っています。

 星野欣生先生。心より感謝申し上げます。ありがとうございます。

2015年02月02日

みいつけた!

posted by JIEL STAFF at 16:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | 林 芳孝

 時効といっていいと思います。

NHKでの選挙のための政見放送は、同じ映像が何度も繰り返し放映されます。少々うんざり。期日前投票をしてしまっていることもあり、テレビのチャンネルを換えました。

それはもう新しい世界。NHKの教育テレビです。朝なので、どれも子ども向けの内容です。子ども向けの内容ですが、制作にかけるおとなの熱意は半端ではありません。

「デザインあ」。いっぱいデザインが出てきます。デザインすることのおもしろさや楽しさが伝わってきます。ことばにしなくても、ことばに頼らなくても伝わるものがある。あつい。

「ピタゴラスイッチ」。よくもまあこんなユニークな装置を思いつき、人を惹きつけさせるのか。目がテレビに釘づけで、箸が止まったままになります。その後、オオーッと必ず声が出ている自分がいる。すばらしい。

「みいつけた!」。今のところ、これが一番好き。とくに「スイちゃん」がカワイイ。いすのコッシーとサボテンのサボさんのやりとりに心温まる。そして、オフロスキーの歌う「じだいげきだよオフロスキー」。観ていると、自然と自分も踊っている。たのしい。

近ごろ“きな臭い”ことが多い世の中になっているように思います。政府がクールジャパン戦略を講じているなら、こうした良質なものをどんどん国外に発信することも、世界の子どもたち、そしておとなの心も届き、ひびくことになるのではないのかな、と思います。萎えていたり、病んでいたり、苦しんでいたりする子どもたちが、少しでも心の豊かさを感じられるかもしれない。

やがてその子たちが、おとなになります。