2015年04月11日

「しょうぶ学園」で思ったこと

posted by JIEL STAFF at 01:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | 水野 節子
 鹿児島に「しょうぶ学園」という社会福祉施設があります。
そこには入所施設からデイサービスまで、いろいろな機能がありますが、多くの障がい者が創作活動を行う工房として有名です。独創的な刺繍、縫製による布作品は国内外から注目を集めているほどです。

 そのしょうぶ学園を訪ねてみると、思いがけなくセンスのいい建物が立ち並び、真ん中には芝生の広場もあって、場所の明るさにまず感心。さらに芝生広場を望むレストランに入ると、天井が高い漆喰の壁の建物で、居心地のいいオシャレな空間にホッとしました。
 なぜホッとしたかといえば、「福祉」の匂いがしなかったからだと思います。

 レストランではおいしいサンドイッチセットを食べ、ショップでは純粋に面白い、欲しいと思える作品を眺めました。
 唯一、一般のお店と違ったのは、レストランでカレーセットを頼んだ人のところに、「カレー以外は?」とウェイトレス、ウェイターが3回にわたって聞きに来たこと。その際の私たちの応答は、1回目は「カレー単品ではなく、セットです」とセット注文であることを強調。2回目はセットで付く何かが足りないのではないかと思い、「セットというのは…」とセットメニューの内容を読み上げました。しかし、それにもかかわらず、3回目にやって来たウェイターは「セットでつくものはみんなあります。ただ、今日はカレーが売り切れました」と言ったのです。
 思わず、「そうだったんですか」と私たちは笑顔に。それは障がい者スタッフのコミュニケーション力だけの問題ではなく、私たちの思い込みの強さをも表す出来事だと思ったからです。ウェイターさんも「そうだったんです」と一緒に笑顔になってくれたときは、思わず救われた気分でした。そして、「こういうゆったりテンポで物事が進んでいけばいいのに」と調子良く思った私です。

 しょうぷ学園にはレストランの他に、蕎麦屋やパン屋もあり、家族や友人と訪ねれば、ゆっくり楽しめます、また、縫い物工房の他に、陶器の工房、木工の工房があり、各工房とも窓越しに覗いてみると、、障がい者のみなさんが熱心に創作に打ち込んでいました。
 アート感覚あふれるしょうぶ学園の世界が、一見してセンスよく間口を広げてまとまってきていることは、障害の有無にかかわらず、共有できる場所の見本のように思えて、私はうれしく思います。
http://www.shobu.jp
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