2012年04月26日

障がい者を支援するという仕事

posted by JIEL STAFF at 19:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | 山岸 裕


障がいを持つ方の支援の難しさと、障がいを持つ人自身とその家族といった当事者の方々の大変さは理解しつつ、ここでは、違った面から障がいのある人を支援するという仕事について、そういう仕事をしていないからこその軽々しさから、思い切って書いてみたい。

 

うちの嫁さんは、障害者の福祉施設で働いている。その施設は、知的障がい者の方、身体障害者の方、精神障がい者の方、ある意味すべての種類の障がいを持った人が利用している。全ての種類の障がい者を支援している施設は珍しいそうだ。

あるとき、知りあった女性が、たまたま勤めているのが知的障がい者の施設で、いま、そこを辞めようかどうしようか悩んでいるとのこと。

でも、いまの仕事は好きだという。理由は、知的障がい者の支援者として働くことは、面白い、そして、気づかされると言う。

そこで、嫁さんに乱暴ながら無理やりきいてみた。3つの障害のうち、嫁さんにとってどの障がい者の支援が一番よいか?好きか?と。

すぐに答えが返ってきた。知的障がいの人がいいと。

なぜ?ときくと、面白い、気づかされる、とのこと。件の女性と同じだ。

 

そこで、さらに詳しく、その面白さと、気づかされるということの内容を、きいてみた。

面白さは、予想もしなかった反応がかえってくる驚きであり、また、思ってもいなかったことが、実は出来るということを発見する面白さらしい。つまり、かかわることの面白さとでも言えばいいのか。

そして、気づかされるといのは、知的障がいのある人は、自分の感情を素直に表現する。その表現は言葉がままならないために「ギャー」であったりするが。

嫌なものは嫌、好きなものは好きで、自分の感情の取り扱いがはっきりしていて、それをシンプルに表現してくるらしい。

ふりかえって、自分の普段のありようも見てみると、意外と、嫌なものを我慢していたりする。周りのことを考えて、はたまた、常識にしばられて。

仕事を通じて一緒にいると、そんな障がい者の方のありようと、自分のありようが自然と比較されて、自分の不自然な、自分の気持ちに正直でない、ありようが見えてきて、気づかされるらしい。

 

くしくも、障がい者支援の仕事にたずさわる2人の人間が、その仕事の大変さ、難しさという面でなく、面白さと気づきという別の面について、その感じていることが一致したことが、とても印象に残った出来事だった。

 

(障がいのある方に関係されている当事者の方の中には、上の「面白い」という表現に抵抗を感じる方もいるかもしれないことを承知の上でここに書かせてもらいました。なお、ここに書いた文章は、ぼくの関心で上に登場する2人の話を切り抜いたものであり、文責はすべてぼくにありますことを、念のために申し添えておきます。)
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