2012年11月01日

監査の監査の監査がある世界

posted by JIEL STAFF at 12:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | 山岸 裕


今回は、杉山さんではないすが、ほんと書こうってことがなくて困りました。
ということで、体験学習にも、ファシリテーションにもぜんぜん関係ないお話を1つ。

ぼくは公認会計士って仕事をなりわいにしてごはんを食べています。
公認会計士は主に会計監査っていう仕事をしているのですが、この仕事は簡単に言うと、大きな会社の決算書が正しく作成されているかを、中立な立場にある会計の専門家としてチェックする仕事です。
で、今みたいな不景気な時は、会社の業績もよくないから、倒産する会社が出てくるわけですが、倒産するような会社は、倒産間際で決算書をごまかしていることが多くて、倒産後の調査で、会社が決算書をごまかしていて、それを会計監査は発見できなかったというようなことが発覚することがあります。
そして、世の中の人としては、監査しているのに、なぜ発見できないのかと、ぼくたち会計士は社会的に追求されることにな
るわけです。

そんなことが続きますと、公認会計士による会計監査制度自体の社会的な信用をなくすることになりますから、公認会計士の団体である日本公認会計士協会は、それぞれ会計士がちゃんとしっかり監査しているかチェックをするのです。つまり、監査の監査をします。
さらに、会計士を取り締まる立場にある金融庁は、個々の会計士がちゃんと監査しているかどうかと、日本公認会計士協会が会計士の監査をちゃんと監査しているかどうかをチェックします。つまり、監査の監査の監査をします。
監査だけでも、「はー」なのに、監査の監査があり、監査の監査の監査があるという話を、監査とは縁のない方や大学の授業で学生に話しますと、いちように、「は〜っ」とため息ともあきているともとれる感
嘆の声があがります。そして、絶対にそんな仕事したくない、できないわとなります。

世の中、こんなふうに、何か問題が起こると、すぐ監査しましょうとなりますが、監査をはじめると、結局、監査の監査が必要だとなり、果ては、監査の監査の監査も必要だと進んでいきます。制度のための制度の上塗りがされ、そもそも、こんなこと意味があるのかとはならず、制度存続が目的化していく不毛を生みます。。。。

さて、長い前置きになりましたが、先ごろ、わたくしめ、この監査の監査を受けるはめになりまして、大変な時間を使ってその準備(工作?)をしまして、なんとか無事、事なきを得ました。
以前、仲間と一緒につくっていた監査事務所を、この監査の監査で、実質、お取りつぶしにあった経験もあるので、今回は、大過なく終わって、ほんとうにホッとしています、いま。

と、いうたわいもない話しです。
今回はこんな話でご勘弁ください。おわり。
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/59710689

この記事へのトラックバック